空飛ぶ音楽祭は、所沢市の補助金を元に、市が実行委員会事務局を担当し、市民参加により運営開催されていた音楽祭です。 2015年、市が「音楽によるまちづくり」を推進するために公募した『「所沢を動かす!」みんなのアイデアコンテスト』に、梅田、太田の二人(現NPO法人音楽と演劇理事)は「音1000たまごプロジェクト」を立ち上げ応募しました。 市民が音楽を愛する若者たちを応援し、アーティストは音楽で恩返しする。卒啄同時、雛はたまごの殻を内側から突き、同時に親鳥は外側から突くことで殻が割れ、新たな生命が誕生する。その姿を所沢から巣立っていくアーティストと市民の関係に置き換えました。 いたる場所に音楽があるまち、例えば、公園や路上でも、演奏するミュージシャン側も見る側も安心して活動できる場を提供できないか、また、日本の航空発祥の地である所沢航空記念公園の野外ステージで定期的に「空飛ぶ音楽祭」を開催できないか、学生とプロミュージシャンが同じステージに立つ等々のアイデアを提案し、結果、優秀賞を受賞しました。
市は「空飛ぶ音楽祭」を核とする「音楽によるまちづくり」を議会承認し、補助事業化を決定しました。2016年、実行委員会が発足され、翌年第1回目の「空飛ぶ音楽祭2017」が開催されました。 その後コロナ禍を経て、6年ぶりに「空飛ぶ音楽祭2023」が開催されましたが、その直後の昨年末、新市長よる空飛ぶ音楽祭への補助金打ち切りの意向が伝えられ、昨年度末で急遽事業が終了しました。
実際の事業規模は、補助金の約3倍であり、余剰金は市へ返還しています。
アイデアを提案した私たちは、当時プレゼンの場で、補助金での開催を考えておらず、NPO法人を設立し、市民活動として開催していくことを伝えています。そのことが、NPO法人音楽と演劇設立のきっかけになっています。
補助金は打ち切られたため、今後もし「空飛ぶ音楽祭」を開催する際は、市の事業とは切り離され、市民活動として運営されます。その際、名称の使用については、市は関与せず、実行委員会に委ねられているため、もし「空飛ぶ音楽祭」を使用する際は、実行委員会に承認を得て使用することになりました。 今後は、その時々の政治に振り回されることなく、音楽を愛する人々によって、純粋に当初の思いが込められた音楽祭が開催されることを願っています。 また、NPO法人音楽と演劇も「空飛ぶ音楽祭」を開催することを検討してまいります。
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